2019.07.22
【解説】CBDオイルやヘンプオイル、医療大麻や大麻の違いは?効果や定義を再確認!
CWritten by CBDlife編集部
最近ネットや雑誌でよく見かける『CBDオイル』というワード。
てんかんやガンを治すとか、さらには美容にも効くとか……何だか気になりますよね?
でも、いざ【CBDオイル】と検索してみると、なぜか「医療大麻・大麻」や「ヘンプオイル」という単語がセットで出て来ます。
なぜかと言うと、これらは実際に全く別の用途で使われているものですが、原料は全てアサ科の植物である「大麻草」だからです。そのため一緒くたに混同されてしまうことが多いのです。
というわけで、この記事では「CBDオイルについての基礎情報を知りたい!」という方のために、「CBDオイル」「医療大麻」「大麻」「ヘンプオイル」の違いを徹底的に解説したいと思います
Contents
CBDオイル・ヘンプオイル・医療大麻・大麻の原料は全て「大麻草」
「大麻草」ってどんな植物?
実は大麻草は太古から日本人に馴染みのある植物です。
その歴史はなんと1万年も前に遡ると言われています…!
大麻草は荒れた土地でも自生する生命力の強い植物で、手間暇をかけずともあっという間に立派に育ち、さらに生活の様々な面で活用出来ることから重宝されていました。
神道儀式に使用されたり、医薬品や織物、食用油に加工されて利用されたり、様々な用途で使用されていたようです。
意外かもしれませんが、身近なところで言うと、現在でも「神社のしめ縄」や「七味唐辛子」の原料の一部に使用されています。
「産業用大麻」は大麻草とは違うの?
「産業用大麻(別名:産業用ヘンプ)」とは、食用オイルや繊維を採取するなど、産業使用を目的として栽培されている大麻草の品種を指します。
産業用大麻は違法成分である「THC」を0.3%未満しか含有しておらず、精神作用を及ぼさない品種に限られています。
その上、THC以外のカンナビノイドを通常よりも豊富に含んでいることから一定の評価を得ています。
そのため、現在販売されているCBDオイルのほとんどがこの産業用大麻から製造されています。
CBDオイル・ヘンプオイル・医療大麻・大麻の成分は”大麻草の部位”によって違う!
実は、CBDオイル・ヘンプオイル・医療大麻・大麻の成分は抽出される大麻草の部位によって異なります。
大麻草の部位によって摂れる成分が異なり、成分が異なると効果が変わり、効果が変われば用途も変わる、というわけでそれぞれ名称も分けられているのです。
ではそれぞれの成分が大麻草のどの部位から抽出されているのかを見てみましょう。
CBDオイルの原料:大麻草の違法成分を含まない「茎」と「種子」
CBDオイルは大麻草の花穂・葉・茎・種子から抽出することが出来ます。
しかし、日本では「大麻取締法」によってTHCを含む「花穂」と「葉」を原料とした製品は違法となっているので、現行法上、日本では「茎」と「種子」由来のみに限定されています。
大麻草の茎と種子から抽出される成分に関しては日本でも合法であり、THCを含まないとされるCBDオイルは日本でも使用が可能です。
もちろん逮捕されることもありません。
医療大麻・大麻の原料:大麻草の違法成分THCを含む「花穂」と「葉」
医療目的で使用される「医療大麻」および、精神作用を目的として嗜好目的で使用される「大麻(別名:マリファナ)」は、どちらも大麻草の違法成分「THC」を含む「花穂」と「葉」から抽出されています。
医療大麻と嗜好大麻(マリファナ)には植物学的区分があるわけではなく、どちらも同じ大麻草の有効成分を活用します。
それぞれ使用の目的が異なることから、便宜上名称が分けられているのです。
とりわけ医療大麻に関しては特別な成分だと思われがちですが、医療大麻も大麻(マリファナ)も原料は同じ大麻草であり、成分も変わりません。
ただし、医療大麻は病気の治療に使われるものなので、通常よりも高品質に栽培された大麻草を使用する場合もあるようです。
もちろん、医療大麻も大麻(マリファナ)も違法成分「THC」を含むので、日本では使用することが禁止されています。
ヘンプオイルの原料:大麻草の「種子」
ヘンプオイルは、正式名称を「ヘンプシードオイル」と言います。
よくCBDオイルと混同されていますが、実は両者は全くの別物です。
CBDオイルは大麻草の茎と種子から主に「CO2超臨界抽出法」という方法で、「カンナビノイド」という化学物質を壊さずに抽出したものです。
一方、ヘンプシードオイルは、大麻草の種子から「低温圧搾」されたオイルです。
成分はオメガ3やオメガ6といった「必須脂肪酸」で、一切のカンナビノイドを含みません。
どちらかと言えば、亜麻仁油やココナッツオイルといったスーパーフードの類に入るオイルです。
原料はどちらも大麻草の種子ですが、抽出法や主成分は全くの別物なので、ヘンプシードオイルを摂取してもCBDオイルのような薬理効果やリラックス効果は得られません。
薬理効果があるのは「CBDオイル」と「医療大麻」だけ
CBDオイルの効果・効能とは
CBDオイルには色々な薬理効果があると言われています。その効果は「万能薬」と揶揄されるほど!
数々の疾患に対する薬理効果をはじめ、サプリメントとしてのリラックス効果もあると言われています。
挙げ出したらキリがないので、ここでは代表的な効果をご紹介します。
CBDオイルの効果・効能①:リラックス効果
CBDオイルと言えばまず最初に思い浮かぶのが「リラックス効果」です!
高ぶった精神を落ち着けてくれる作用があるので、摂取後すぐにフワーッとリラックスした感覚になります。
ただし、これはTHCの精神作用によるものではないので安心して下さい。
CBDオイルの効果・効能②:睡眠の質を改善する
CBDオイルには睡眠の質を改善する効果があります。
睡眠のカギとされている自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えるため、自然な形で入眠でき、さらに睡眠の質も高めてくれます。
CBDオイルの効果・効能③:難病・疾患に対する薬理効果
CBDオイルにはてんかんやガンをはじめ、研究段階にあるものも含めると約100以上の疾患に効果的だと言われています。
すでにCBDを医療現場で使用している国もあり、今後ますます医療面でCBDを活用する国は増えると見られています。
また、2018年には日本で初めてCBD由来のてんかん新薬の治験が行われる見通しが立ちました。
日本でも医療にCBDが役立てられようとしています。
医療大麻の効果・効能
医療大麻とは基本的に「THC」が含まれているものを指し、強力な薬理効果や鎮痛効果があることが分かっています。
アメリカで深刻な死者数を出している危険な鎮痛剤「オピオイド」の代替薬として使用されている他、ガン細胞を殺傷する効果が期待出来ることから、ガン患者が任意で大麻を吸引することもあります。
また、CBDとTHCが相互効果(アントラージュ現象)を発揮することで、より強力な薬理効果を発揮するとも言われています。
最近では大麻の有用性が世界で見直され始め、医療用をはじめ、嗜好用の大麻も合法化する国が増えています。
大麻の依存性や乱用性はコーヒーに含まれるカフェインやアルコールよりも低いということも研究で明らかにされているため、世界保健機関(WHO)も大麻に関する研究を進めるように各国に勧告しています。
そのため、今後ますます大麻を合法化する国が増えると予想されていますが、日本では未だに医療大麻も違法であるのが現状です。
世界的には大麻の合法化も加速している…!
画像出典:麻なび
先ほども述べましたが、医療用・嗜好用問わず大麻を合法化する国が増えています。
2018年にはカナダが大麻を全面解禁し、世界中を賑わせました。
お隣の韓国では2018年末に医療大麻が合法化され、医師からの処方がある場合にのみ使用が許可されています。
また、日本よりも厳格な薬物取締りを施行していることで有名なタイでも医療大麻が解禁。
昔から非常に保守的だったタイが合法化に踏み切ったことで、世界中が驚きと関心の声を上げました。
2018年4月時点のデータによると、医療大麻を「完全合法化」している国は28ヶ国で、「合法ではないが承認している」という国は21ヶ国にも上ります。
こうして大麻を合法化する背景には、薬理効果の高さと安全性はもちろんのこと、闇市場での流通を阻止して暴力団への資金源を断ったり、合法化することで大麻税収を得たりと、国としても非常に大きなメリットがあると考えられています。
WHOによる研究においても「大麻には危険性がない」という方向の結果が出つつあることから、今後合法化する国は増えると見込まれています。
日本で合法なのは「CBDオイル」と「ヘンプオイル」だけ
何度も説明しましたが、日本ではTHCを含む製品は違法です。
そのため、日本で合法的に使用出来るのは「CBDオイル」と「ヘンプオイル」のみ。
ヘンプオイルに関してはカンナビノイドも含んでいないため、薬理効果やサプリメントととしての効果は一切ありません。
普通の食用油と比べたら健康的ではあるかもしれませんが、CBDオイルのような効果はないので購入の際は注意が必要です。
CBDオイルに関しては日本でも合法ですが、海外の製品にはTHCや不純物が多く含まれている粗悪品も多いので、購入の際には「大手CBDブランドの商品を正規代理店から購入する」など、信用出来るルートを見極めることが必要です。
CBDオイル・ヘンプオイル以外の「THCを含む大麻製品」に関しては完全に違法ですので、間違っても購入・使用しないようにしましょう。
Twitterでの評判
賛否両論ある医療用大麻とか、ヘンプとマリファナの違いがよく分からないし、そもそも怖い?
— ゆっきー(Ü)底辺から脱出済 (@yukky_lucky11) 2019年9月24日
その疑問を解決すべく、日本で最初にCBDオイルやVAPEを流通させた株式会社drop stoneさんに取材してきました!上野に2つある実店舗を訪れると、商品を試したり、使い方を教えてもらえます。未知の世界を見た pic.twitter.com/yrg7PiJi0d
【CBDとTHCの違い】
— 【公式】CBD MAX(シービーディーマックス) (@cbdmax_official) 2019年10月14日
THCは精神活性成分による酩酊作用があり、人を陶酔状態(いわゆるハイ)にするため、違法薬物として取り締まり・刑罰の対象
CBDは酩酊作用がなく、主に医療大麻的な用途として鎮痛作用、抗炎症があり健康サプリとして、日本で合法。#CBDMAX#cbdオイル
「オピオイドの代わりにCBDオイルという選択肢を!」元世界チャンピオンのMMAファイター、バス・ルッテンがスポーツにおけるCBDオイルの有効性について主張しています。#CBDオイル #オピオイド #医療大麻https://t.co/npULHa3R8U
— HempNews?-CBDオイルや医療大麻のこと- (@Hemp_News_1) 2019年10月11日
CBDオイルの取材記事7,000文字くらい書いたよー!日本だとマリファナと一括りにされて偏見あるけど、調べると違法大麻と医療大麻は全く違う。寿命が伸びれば、その分かかる医療費も高くなっていく。だから筋トレして健康維持をしたり、予防医療に時間やお金を割ける人がより豊かで健康になっていくはず
— ゆっきー(Ü)底辺から脱出済 (@yukky_lucky11) 2019年10月4日
まとめ:サプリとして、病気の治療として…CBDオイルを活用しよう!
CBDオイルは完全THCフリーなので、大麻とは全くの別物です。
それにも拘らず医療大麻にも負けず劣らずな様々な高い薬理効果や、サプリメントとしての効果が期待出来ます。
しかもその安全性と効果は世界保健機関(WHO)が正式に認めるほど!
日本でも近いうちにCBD由来のてんかん新薬「エピディオレックス」の治験が始まることも決定されていて、今後の活躍が期待される成分でもあります。
・最近、寝付きが悪い…
・ストレスが溜まって心身共に疲れた
・リラックスしたい
・ガン、てんかんの「自由治療」の一環として利用してみたい
そんな方にはCBDオイルがピッタリです。
既存の薬やサプリでは解決出来ない悩みがある人や、新しい方法を探しているという人は、ぜひ新しい選択肢の一つとしてぜひCBDオイルを選んでみて下さい。

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